若冲展@東京都美術館
先週の土曜日は、なにかと話題となった若冲展へ。
何が話題だったかというと、そう、激混みでした。それも、ただの激混みではなく、
激激激混み。
前々からネットで混みかたが尋常じゃないことは知っていたのですが、実際に目の当たりにするとそれはもう恐ろしいものでした。
美術展の開館時間は8:30から。もうどれだけ早く行っても並ぶことは覚悟のうえだったので、9時に到着するように行きました。
すると、すでに行列が。上野公園内を、年配の方を中心に構成された大行列がぐるぐると取り巻き、自分が並んでいるところからは美術館の姿すら見えない状況。
なんと、4時間も待ちました。去年のモネ展のときの30分でも相当疲れたのに、、、
何はともあれ無事入館、さ、やっと若冲の絵とご対面。
★★★★★★
『鳳凰之図』<18世紀>
若冲の絵で、気にいったのを挙げてると、ほんとにきりがないというほど、
その作品は素晴らしいものでした。
この鳳凰図は、ほんとにかっこよかった。鳳凰の躍動感、煌めく白、画面全体がきめ細かく描かれていて、まさに技といった感じ。
若冲と言えば鶏ですが、鶏を描くために庭に沢山の鶏を放し飼いにしていたという逸話からも、若冲の細かさ、探求心が窺えます。
『虎図』<18世紀>
あと虎とかも。白黒だけど、よく見ると綺麗に毛並みが描かれていて、
柔らかそうでいて、触ると意外と堅そうな、しっかりとした毛並みが見て取れました。
この虎、服とかにプリントしてもかわいいですね。
★★★★★★
鶴の絵とかもよかったです。鶴の凛とした雰囲気がよく出ていました。
もちろん動植綵絵は圧巻のひとこと。ずらりと並んだ絵画のある部屋の中に立っているだけで幸せでした。
欲を言えば、人混みの規制だけはスタッフのかたにもっと頑張って欲しかったです。
正直、何も対策を考えずに会期を終了まで持ち込んだのがバレバレでした。
4時間待って、中に入ってもまともに見れた絵は一体何枚あったかってぐらい。会場中が、群鶏図の鶏より人が群がっているカオスな状態でした。
『群鶏図』<1765年以前>
それでも、素晴らしいと感動させてくれた若冲の絵に感謝。
おわり