フェルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展@森アーツセンターギャラリー
今回は、東京の六本木で開催されていた、
に行った感想を書きます。
実は、前回の大原美術館展と同じ日に行ってましたが、
ちょっと書くのがめんどくさくなってサボっていました。笑
この美術展は、黄金期と言われている17世紀のオランダで描かれた
★★★★★★
中でも、今回の目玉作品は展覧会のタイトルにもなっている、
一枚ずつでしたが、流石、存在感は確かなものでした。
レンブラント・ファン・レイン『ベローナ』<1633年、メトロポリタン美術館>
薄暗い背景に見事な甲冑を着てこちらを見つめる女性。
優しさの中に強さを秘めているようなこの眼差しが印象的です。
なぜこの絵がベローナというタイトルか忘れましたが、彼女が持っている盾を
見て下さい。恐ろしい顔が張り付いていますね。
この盾の装飾から分かるように、彼女はギリシャ神話のアテナです。
かつてペルセウスはゴーゴン三姉妹のひとりメデューサを倒した時、
アテナから借りた盾にその生首をくっつけて返すんですね。
レンブラントは、系統で言うとカラヴァッジョの様式に大きく影響を受けたカラヴァッジェスキに入るらしいです。
カラヴァッジョの絵と比べるとだいぶ優しい作風な気がしますね。
カラヴァッジョのような強烈な印象は受けません。お次はこちら
ヨハネス・フェルメール『水差しを持つ女』<1662年頃、メトロポリタン美術館>
人だかりがここだけ半端じゃなかった。
僕も、フェルメールはさほど好きじゃないけど(ごめんなさい)
折角だしって長めに見ちゃいました。
絵の前の人混みが、フェルメールの作品のもつ圧倒的な
静けさをより引き立てていて、それはそれでいいもんだと思いました。
だからこそ、お互いの作品がひとつの展覧会で違和感なく
混ざりあうことが出来たのではないかと思いました。
あと個人的に気にいったやつ
ピーテル・デ・ホーホ『女性と召使いのいる中庭』<1660-61年、ロンドン・ナショナル・ギャラリー>
中央に座る女性は魚を皿かなんかに乗せ、背を向けた女性に
何やら支持されているようです。
鑑賞者の視点は最後、開け放たれたドアの先のこちらに歩いてくる
シルクハットの男に向けられます。彼が誰なのかは分かりません。笑
★★★★★★
この展覧会でもうひとつ思ったのは、自分は風景画があまり好きじゃないということ。
なぜ風景画を好まないのか、パッと浮かぶのは、
絵から血の流れとか温度を感じないからという理由でした。
僕は血の流れているはずのないキャンバスから、生きた人間を感じるという矛盾にゾクゾクするので、人間ほど命を感じない風景画や静物画を好まないのだと思いました。
今回はかなり内容がとっちらかってしまいました。
終わりです。。。